アワビの偽物

アワビには、偽物がいます。南米産のロコ貝と、ラパス貝です。

【ロコ貝】
南米チリからペルーにかけての、感潮帯から深さ40m程度までに生息する貝。
※感潮帯：潮の満ち引きのある干潮から満潮までの範囲

アキクガイ科の貝で、見た目・分類ともにアワビとは大きく異なります。その昔（昭和頃）にはチリアワビの名称で回転寿司等で流通していましたが、現在はアワビと混同する為に、アワビモドキもしくはロコガイの名称を使用するように定められています。

ただ、未だに安すぎるアワビにはこちらが使われているケースがあるようです（旅館、回転寿司等）。
価格は安く、剥き身１kg３,０００円程度で冷凍販売されています。

ロコガイ　※出典：wikipedia

【ラパス貝】
南米チリからペルーにかけての、太平洋岸に生息している巻き貝の一種。
スカシガイ科の貝で、見た目・分類ともにアワビとは大きく異なります。

ラパス貝　※出典：10knot.biz

2種ともに、食べると深刻なアレルギー反応を起こされる方がいらっしゃいます。
身だけを見ても、本物のアワビかどうかは分かりませんので、産地表示には特にお気をつけてご賞味下さい。

ただ、悪質な業者はこれら偽物のアワビを本物のアワビの殻に入れて提供する所もあるそうです。
こうなればもう対処不可能です。信頼の問題ですね。

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