アワビの旬

アワビの旬は、夏です。
アワビは夏の季語となっており、松尾芭蕉の「初花に 伊勢の鮑の とれそめて」という句が有名です。

ただし、本当に夏のアワビが一番良いかと言うのは、別の話です。
夏に水温が高くなってくると、特に天然物のアワビはあまり餌を食べなくなってきます。
人間と一緒で、だるいといった感じになるんでしょうね。

こうなるとアワビが少しずつ痩せてきます。アワビは９月頃、産卵した後にまた痩せますので、この頃から翌年の真夏程度までが、天然アワビ本来の食べごろになります。


ではなぜ、アワビの旬が夏と言われているか？

これは昔、今の様にウェットスーツ等もない頃、物理的にアワビを獲れるのが夏であったからと考えられます。冬は寒くて水中に潜ってられません。なので、アワビを獲るのが夏の風物詩であったわけです。

その他、もちろんバーベキューや刺身にアワビが合うのは、夏です。
バーベキューや、キンキンに冷やしたアワビを冬に食べても寒いですよね（笑）。
なので、夏は夏らしくアワビを刺身（氷貝）とバーベキューにて、美味しくお食べ下さい。
場合により身が痩せる程度で、味に変わりはありません。皆でわいわい食べるのがやっぱり美味しいですよね。

他、肝心な時期によるアワビの味についてです。
アワビの旬である夏でないと、アワビが美味しくないのかどうか！？

答えは、アワビの味は年中変わりません。
いつ食べても同じで美味しいです。

ただし、肝（本当は生殖腺）の大きさは、1年の中で変動があります。
アワビの肝が一番大きいのは、8〜9月頃で、一番小さいのは10〜11月頃になります。
9〜10月頃が産卵期になりますので、その前の肝が一番大きく、その後が一番小さくなります。
※産地により数ヶ月の誤差はあります。和丸水産のアワビ「せと姫」の話です。

アワビの肝は苦味があり、その部分を切り取って捨てられる方がおられます。
一方、肝を珍味として、酒に合わせてチビチビといかれる方もおられます。
また、肝の味は年中通して変わりません。

肝が大好きな方にとっては、夏のアワビが一番美味しく、嫌いな方にとっては（頑張って肝を食べた場合）、夏のアワビはいつもより苦くて美味しくないなあ、という印象になってしまうことがあります。

アワビの身の味は年中変わりませんので、一年中お楽しみ下さいね！


【アワビの氷貝】
1.ボウルに氷と、濃い目の塩水を入れます。
2.そこに2cm角ぐらいに角切りにしたアワビを入れ、引き締めます。
3.わさび醤油に付け、お食べ下さい。

【アワビのバーベキュー】
1.アワビのヌメリを水洗いして落とします。
2.貝殻を下にして、豪快に網で焼いてください。
3.そのままでOKですが、バターと醤油をたらしても美味しいです。

アワビの刺身


アワビのバーベキュー

＞１個で天然アワビ６個分。美容アワビ「せと姫」の販売ページはこちら

＞貝の王様「天然黒アワビ」の販売ページはこちら

＞アワビの雑学に戻る