サザエの保存方法
鮮度と保存期間に合わせた、サザエの保存方法をご案内します。
サザエの鮮度の確認方法
まずは、サザエの鮮度を確認して下さい。
触角を出して動き回るサザエが、ストレスのない最高級鮮度になります。
元気に動くサザエ。鮮度最高!!
サザエの砂抜きについて
海から獲って直後の、サザエの肝の先端には砂が入っています。サザエは岩などに生えている海草と一緒に、砂も食べてしまうからです。
砂抜きの方法は、海がすぐ近くであれば一番簡単で、海水の通りやすいみかんカゴなどにサザエを入れて、海中に2~3日吊るしておくと、排出物となり出てきます。
しかし、こんなことが出来る環境にある人は、ほとんどいませんので、ご家庭で出来るサザエの砂抜きの方法をご紹介します。こちらも方法としては簡単です。
手順は以下の様になります。
(1)まず、キレイなボウルを準備します。
(2)海水と同程度の濃度である、3~4%の食塩を水道水に溶かします。
※1リットルの水に対して、食塩30gを入れてください。
(3)(2)にサザエを入れて、2~3日放置してください。
※ボウルにはフタをせず、冷蔵庫に入れないで常温保管(10~15度程度)してください。
こうすると、いくらかのサザエの砂抜きは出来ますが、砂は全部抜け切りません。
なので最適なのは和丸水産の様に、出荷前にサザエの砂抜きが終わっている店舗からか、信頼のおける近所の魚屋さんから購入するのが一番良いです。
もしくは砂抜きをあきらめ、サザエの先端にある砂袋(ナルトのように渦巻きになっている所)を取り除いて食べずに捨てるのが良いです。
ご自宅でサザエの砂抜きをされても、効果が薄いので、当店のような販売先からお買い求め頂くと、更においしく頂けます。
死んですぐのサザエはどうする
サザエが死ぬと、生きている時には人力(素手)では開けられなかった蓋がだら~んとなり、身が楽に取れます。
死んですぐ(30分以内)のサザエなら、全部身から肝まで食べられますが、少し経った場合(2~3時間)は肝は捨てて白い身だけを食べるのが良いです。肝は腐りやすいので、ちょっと危険です。
保存のできないサザエの見分け方
悪臭のするサザエは、どうやっても保存できません!!(食べられません)
サザエは死ぬと、内臓が痛みやすいので、腐っている可能性があります。黒い汁が出ていたら、確実にアウトです。腐っています。
残念ですが、あきらめて捨てて下さい。無理して食べると食中毒になる可能性があります。
まず、ものすごい悪臭がしますので、匂いで分かります。
サザエの貝殻周囲に付着した泥か、フジツボの様な付着生物が死んで、腐った匂いがするだけの可能性もありますので、まず洗って確かめてください。サザエの蓋が固く閉じている限りは生きていますので食べられます。
短期間保存の場合(3日前後)
鮮度の良い活きたサザエは、活きたまま保存して一番美味しく頂きましょう。
※冬よりも、夏の方がさざえは弱りやすく、日持ちしませんのでご注意下さい。
(活サザエの賞味期限)
冬:3~4日、夏:2~3日程度 冷蔵庫で活きます。
※アワビよりも、サザエの方が日持ちします。サザエの方が生命力が強いです。
【準備物】

・深い容器(ボウル もしくは タッパー)・・・1個
・敷き物(キッチンペーパー もしくは 新聞紙)・・・少量
・スポンジ(和丸水産宅配品の同封物)・・・数枚
※ご配送時間が長い場合のみ、鮮度を保つ為に入れています。通常はろ過海水のみです。
【保存手順】
~和丸水産のサザエの場合~
1.
深い容器の底に、和丸水産から届いたスポンジか、ろ過海水を浸した敷き物を置き、その上に蓋を下にしてさざえを乗せます。
※敷き物の場合、キッチンペーパーなら2~3枚ほど。新聞紙なら4~5枚ほど。
2.
和丸水産から届いたスポンジか、ろ過海水を浸した新聞紙を2~3枚さざえに被せ、冷蔵庫の野菜室に入れる。
~他店でご購入のサザエの場合~
1.
深い容器の底に、敷き物を濡らさずに置き、その上に蓋を下にしてさざえを乗せます。
※キッチンペーパーなら2~3枚ほど。新聞紙なら4~5枚ほど。
2.
水道水に濡らした濡れ新聞紙を2~3枚さざえに被せ、冷蔵庫の野菜室に入れる。
【活きサザエの食べ方】
・活きたサザエはタワシを使って、貝殻周囲の付着生物を簡易に取り、砂・泥はキレイに水道水で水洗いして下準備して下さい。
・数日保存しても、活きていれば通常の活きサザエとして食べられます。
・刺身、壷焼き等、お好きなように調理出来ます。サザエの調理例
・サザエを捌いた後は、出来るだけお早めにお食べ下さい(2~3時間以内)。手に付いた雑菌が繁殖しますので、刺身は特に注意が必要です。
※和丸水産のサザエは砂抜きしていますので、肝の先端まで食べられますが、海から獲ってすぐか、他店のサザエは砂袋(先端近くのナルトのように渦巻きになっている所)に砂が入っていますので捨てて下さい。食べると砂でジャリジャリして気持ち悪いですよ。
【ご注意点】
ラップ、タッパーの蓋使用禁止!!
・浅い皿を容器として使用すると、さざえが脱走する場合があります。
・ラップで密閉しないで下さい。さざえが呼吸できずに死んでしまいます。
・タッパーをご使用されても、同様に蓋はしないで下さい。
・上記の保存方法は活きの良いさざえに限ります。活きが悪いとすぐに死にます。
・ご自分でご用意される場合、人工塩水は作成・管理が難しいので、必ずしも必要ではありません。
・同じ水だからと言って、水道水に入れるのは厳禁です!
確実にすぐに死にますのでお止め下さい。本来海水中にいる生物です。
・さざえは暑さに弱いので、確実に冷蔵庫に入れてください。5度程度が目安です。
※野菜室(通常5~7℃)が適しています。冷凍庫に入れると死にます!
中長期間保存の場合(3日~最大半年程度まで)
鮮度が悪いサザエは鍋で加熱沸騰して、殻付きか、身だけにして冷凍保存します。
バーベキュー等で余った、鮮度の状態が不明なサザエを保管する場合は、下記の手順にすると無難です。
※死んですぐのサザエも下記の手順で保存できます。
【準備物】
・鍋・・・1個
・ざる・・・1個
・タッパー・・・1個
・フォーク(爪楊枝)・・・1個
【保存手順】
~殻付きの場合~
1. サザエを殻付きのまま鍋に入れた後、浸る程度に水道水を入れる。
2. 水を沸騰させた後、5~10分茹でる。
※フタはしてもしなくても良い。
3. サザエが茹で上がると、ざるに入れ冷ます。
4. サザエが冷めたら殻付きのままタッパーに入れ、冷凍する。
~身だけにする場合~
1~3. 上と同じ
4. サザエが冷めたら、フォーク(爪楊枝で代用可能。すぐ折れますが)で身だけを取り出しタッパーに入れ、冷凍する。
サザエの茹で方
※壷焼きにして保存する方法もありますが、上記の様に茹でるとご家庭内で一番手軽で簡単なので、こちらをお奨めしております。
いずれにせよ、加熱により滅菌が必要です。加熱しないと、身の先っちょにあるハラワタ(正式には中腸腺)が匂ってくることがあります。
【冷凍サザエの食べ方】
・刺身で食べる場合は、10分程度沸騰させてからにして下さい。
・殻付きで冷凍したさざえは、そのまま壷焼きに出来ます。
※殻付き冷凍さざえは、冷凍庫の場所をかなり取りますので、お好みでお選び下さい。
【補足】
・外でバーベキューをやってサザエが余った場合、残りを壷焼きにしてご家庭に持ち帰り、そのまま冷凍保存もできます(家が近いことが条件ですが)。
よくあるご質問(Q&A)
(1)サザエはどのように洗ったら良いですか?
⇒サザエは水道水にてタワシを使って洗って下さい。周囲の付着物や泥を取る程度で良いです。
(2)サザエを水道水で洗っても死にませんか?
⇒はい、大丈夫です。死にませんよ。ただし水道水に長時間入れておくと死にます。サザエが汚れた場合は、さっと水道水で洗って元に戻して下さい。
(3)死んだサザエはいつまで食べらますか?
⇒死んですぐ(30分以内)のサザエなら全部身から肝まで食べられますが、少し経った場合(2~3時間)は肝は捨てて白い身だけを食べるのが良いです。肝は腐りやすいのでちょっと危険です。
(4)バーベキューで余ったサザエには、現地の海水を入れて持ち帰るのが良いですか?
⇒はい、浮遊物の少ない(濁ってない)綺麗な海水ならOKです。ただし通常、活きても2~3日です。長く活きさせる場合は、別の容器に予備の海水を汲んで帰って、途中で取り替えて下さい。一般家庭にはあまりないですが、エアレーション(空気を送るぶくぶくするやつ)があれば数十日活きることもあります。
(5)サザエの砂抜きは必要ですか?
⇒和丸水産のサザエでは、砂抜きは必要ありません。他店でご購入頂いたサザエでも、ご自宅での砂抜きは結局のところ不十分になりますので、お薦めしておりません。サザエの肝の先端にある砂袋を切り取って捨て、その他の部分をお召し上がり下さい。
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